おはようございます!Choi-TABI Camper GON(ちょい旅キャンパーGON)です!
俺もついに2月の誕生日で60歳になりました〜!!
赤いちゃんちゃんこなんかを着て、お祝いもするんだろうかと若い時は思っていたけど、特別何もなく赤いTシャツを着て誕生日の一日を過ごした。なんだか寂しいような気もするが、大きな問題もなく普通に過ごせる日々に感謝をするのが一番だ。
とは思うものの、60歳の節目ということもあり、ここまで頑張ってきた自分のために何かできないかを考えて、ご褒美をあげることも大切だと思うし、この1年間は自分を大切にしようと誓うのだった。
そこで、まずは60歳の節目に、宝塚市にある「清荒神」にいくことにした。ここは小学生の頃に両親に連れてきてもらったことがある少し思い出もあるお寺。記憶では長い参道に屋台がずらりと並んでいた印象だけが残っている。自宅からは1時間ほど。ちょとした観光気分でもある。
車で走ること約1時間、どうしても混雑する国道176号線。ここが空いていると45分程度で着くだろう。最近話題にもなった宝塚歌劇場前の交差点を北上すると数分で「清荒神」の無料駐車場に到着する。有料化されている駐車場が多い中、今でも無料なのが嬉しい。参拝者に優しい荒神さんだ。
早速、駐車場から参道の緩やかな坂道を登っていく。そこには懐かしいずらりと並ぶ屋台の列が…。
見てるだけでも楽しそう。今見てしまうと荷物が大変になりそうだから、帰りに見ることにして先に進んでいくと「山門」が見えてくる。子供の頃の印象とは違い、結構短い距離だったのが意外だった。
小さめの「山門」を通り抜けると売店や大銀杏の木の向こうに本堂が見えてくる。
早速順路に沿って参拝スタート。まずは手水舎の横の坂道を上り「天堂」へ。
坂道の両側には、まるで狛犬のように両サイドにふくよかな神像がお出迎えしてくれる。にこやかなお顔が幸せを運んでくれそうだ。
「天堂」でお参りした後、その裏手に「荒神影向の榊」へ向かう。小さな看板で見つけたその場所は「護法堂」の裏手に密やかにある。
厳重な柵に囲まれた小さな榊。その根元に広がる砂地にまかれたお賽銭。このお賽銭を持ち帰り次回の参拝時に2倍にして返すという。持っていると良運に恵まれるというお賽銭。もらうのではなく、お預かりするということだけは肝に銘じなくてはならない。
ぐるっと回り込み、「宝稲荷社」へ向かう途中の「行者洞」。小さなお洞の中で神秘的な感じを醸し出す場所だ。他とは雰囲気が違う。
そのよこの階段を登って「宝稲荷社」へ。
お参りの後、階段を降りて「本堂」へ向かう。「本堂」ではロウソクやお線香を奉納し、本堂横の行者像に触れる。ツルツルなのはみんなが触るから。自分の体で気になるところがあるなら、行者像のその部位を触って自分の体の同じところを触ると良くなるらしい。
「本堂」横の受付所で「御朱印」をいただく。ご朱印帳を忘れても大丈夫。持ち帰り用の御朱印がいただける。俺も忘れてきたので聞いてみてホッとした。
「本堂」から見る景色。こじんまりしていながら清涼感のある場所だ。枯れ葉や砂利など、気になることが全くなかったということは、絶えず清められている証。その名の通り清らかさを感じるお寺だと改めて思った。
本堂前の階段を降りて、「一願地蔵尊」へ。水をすくってかけて願うと叶うという。お地蔵の頭まで水をかけるには、ちょっとコツが入りますな(笑)。なかなか難しい。
お次は「龍王滝」へ。建物間の通路を通って奥に歩く。独特の雰囲気があって不思議な気分だ。
細い小道を歩いていくと突き当たりに小さな滝が見えてくる。そこが「龍王滝」だ。まるで「箕面の滝」の超ミニサイズのような印象。そして、よく見ると「不動明王」がいらっしゃいます。静かな雰囲気で祈りを捧げることができる場所。人が少ない時期がおすすめだ。
休日にも関わらず、お天気も良く人が少なめだったのが幸いし、ゆったりと参拝できてよかった。
天堂横の受付所に戻り、お守りやお札、おみくじをいただくことにする。そこで俺は厄年なんだと初めて気づいた。聞いてみると「清荒神」では60歳は後厄。これはうっかりしていた。人生の節目の厄年に、何もしないなんてやばいんじゃないか。「厄除火箸」「お札」をいただき、台所にお祭りすることにする。おみくじは残念ながら凶。厄年だしうっかりしていた俺には相応しいお叱りだ。
帰り道、お漬物の試食で旨いのを見つけたので購入。野菜なんかも売っていたりと、なんだか日常に溶け込んでいる屋台。お漬物屋さんで聞いてみると、早めに閉めたり、他の場所でのイベント出店のため閉まっていたりすることもあるようで、行った時に空いているかは運次第だ。とにかくお漬物は旨かったので、行かれたらぜひご試食を。「今日はもう閉めるから、そこの試食用のやつ、全部食べて。」と、なんとも気さくなご主人だ。最後に名物の明石焼なんかもいただき、楽しい参拝が終了だ。
「清荒神」は台所の神様。火の神様のはずなのだが、俺は優しい水の神様「龍神」がおられるような気がしてならない。荒々しい感じを全く受けず、優しい清らかな空気を感じる、しかも楽しい場所だった。滝があり、側を小川が流れ、絶え間なく湧き続ける山の水をまつるお寺。台所の荒々しい火の神様というより、台所に本当に欠かせない水をお祭りするに相応しいお寺だと感じるのは俺だけだろうか…。どちらにしても家族団欒の中心であるかまど(台所)が賑わうことが、家庭や社会が繁栄するという考え方はごもっとも。日々楽しく家族で食事ができることが一番幸せなんだと、じんわりと感じるのだった。
俺は辰年、今年は辰年の60歳。そんな記念にと帰りに「清荒神売店」でガラスの龍を購入。水を入れてお祭りする変わった置物。入れる水の色で緑の龍や赤の龍なんかに早替わりする。俺はこのクリアな感じがいい。水を入れると生きた龍のように感じるのが不思議だ。
これからの日々、ちょっと自分に正直になりながら残りの人生を楽しもうと心に誓うのだった。「龍神」様、よろしくお願いいたします🙏
余談
自宅の近くに「勝尾寺」という有名なお寺がある。「清荒神」さんはこの「勝尾寺」をコンパクトにしたようなお寺という感じを俺は受けた。「清荒神」さんは駐車場も無料だし、参拝料も取らないし売店も立ち寄る必要もない。昔のままだ。「勝尾寺」も昔はそうだった。でも、今では参拝料を取り駐車場も有料、売店を必ず通るように変わってしまった。霧の演出などなんだか商業化されてしまった姿が悲しい。よく行ったのに…。お寺もお金は必要だろうけど、昔を知っている人ならちょっと行き過ぎではないかと思う人もいるんじゃないだろうか。でも、素晴らしい景観のお寺であることは間違いないし、紅葉の季節なんかは綺麗なので大混雑だ。エンターテイメント的な催しもあったり、それも観光地として考えるのならやむをえないのかもしれない…。
神社仏閣はできるだけ昔のまま、心が帰れる場所として、懐かしさのある姿であってほしいとつくづく思うのだった。
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清荒神 清澄寺
勝尾寺
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